こんにちは!村田おにぎりです!
今回のテーマは「トマトについて」です。
「うちの子、トマトが嫌いで全然食べてくれない…」そんな悩みを抱えている親御さんも少なくないでしょう。
トマトに含まれるリコピンには抗酸化作用により、体の細胞を守る働きがあります。その結果、免疫機能の維持を助けてくれます。だからこそ、食べてほしい気持ちは強いのに、嫌がって残されると困ってしまいますよね。
でも大丈夫。実は、トマトはちょっとした工夫で子どもが食べやすくなる食材なんです。
この記事では、子どものトマト嫌いを解消するためのポイントと、親子で一緒に楽しめる簡単レシピを3つご紹介します。毎日の食卓にトマトを取り入れて、家族みんなで美味しく栄養をチャージしましょう!🍅
この記事を監修した人

管理栄養士
管理栄養士・保育士の資格を持ち、日々の暮らしに役立つ“無理なく続けられる健康習慣”を発信中。
子どもの食や家庭での健康づくりに関心を持ち、専門知識を活かした記事執筆・監修を行っています。
早起き・家計管理・断捨離を実践しながら、心と体のバランスを整えるライフスタイルを模索中。
子どもがトマトを嫌う3つの理由

①酸味や青臭さが苦手
トマトは独特の酸味や青臭さがあります。大人にとっては爽やかに感じる風味でも、子どもの味覚は敏感なため「すっぱい」「にがい」と感じやすいのです。そのため、生のまま食べさせると顔をしかめて残してしまうケースも少なくありません。
②食感が独特で食べにくい
トマトの皮やゼリー状の部分は、子どもにとって「ぐにゃぐにゃして気持ち悪い」と感じやすい部分です。口の中で皮が残ったり、種の食感に違和感を覚えると「やっぱり嫌い」となりがちです。
「トマト=嫌い」という思い込み
一度「嫌い」と感じてしまうと、その記憶が先入観になってしまうのも子どもの特徴です。食卓にトマトが出ただけで「食べない!」と拒否してしまうのは、味そのものより「トマト=嫌い」という思い込みが強いからです。
トマトを子どもに食べてほしい理由3点

①リコピンで健康をサポート
トマトの赤い色のもとになっているリコピンは、強い抗酸化作用を持つ成分です。細胞をダメージから守り、免疫力を高める働きが期待できます。風邪をひきやすい子どもにとって、リコピンは心強い味方です。
②ビタミンCで風邪予防&成長を助ける
トマトにはビタミンCもたっぷり含まれています。ビタミンCは、皮膚や粘膜を強くして風邪予防に役立つほか、成長に欠かせないコラーゲン生成にも関わります。日常的に取り入れることで、子どもの健やかな体づくりをサポートしてくれます。
③食物繊維とカリウムで腸内環境や巡りをサポート
トマトは食物繊維やカリウムも含んでいます。便秘になりがちな子どものお腹の調子を整えたり、余分な塩分を排出して体のバランスを保つ働きもあります。腸内環境が整うと栄養吸収も良くなり、体調管理にもつながります。
子どものトマト嫌いを克服する工夫

①甘みを引き出す加熱調理
子どもが苦手と感じやすいのは、トマト特有の酸味や青臭さです。そこでおすすめなのが 加熱調理。
トマトを加熱すると酸味が和らぎ、甘みがぐっと引き立ちます。
- オーブンでローストして「焼きトマト」に
- 煮込み料理で甘みを引き出す(ハヤシライスやミートソース)
- 卵と合わせたスープや炒め物にする
加熱すれば子どもが自然と食べやすくなり、料理の幅も広がります。
②スープやソースで食感を変える
トマト嫌いの原因の一つは、ゼリー状の部分や皮の「ぐにゃっとした食感」。
そこでおすすめなのが スープやソースにして形を変えることです。
- トマトを煮込んでピューレ状にすれば、ゴロゴロ感や皮の食感を気にせず食べられる
- トマトソースとしてパスタやオムライスにかける
- スープにすれば具材の一部として自然に摂れる
「これはトマト!」と意識させない工夫で、すんなり口にしてくれることも多いです。
③一緒に作って食べる楽しさをプラス
子どもは「自分で作ったもの」には特別な思い入れを持つものです。普段なら嫌いな食材でも、「一緒に料理した」という経験があるだけで、自然と口に運んでみたくなることがあります。
- トマトを洗う
- ミニトマトを半分に切る(安全なナイフを使用)
- 盛り付けや最後のトッピングを担当する
こうした簡単な作業でも「自分が関わった」という達成感が生まれます。
また、「一口食べてみよう!」と親子で声を掛け合えば、楽しい雰囲気の中で少しずつ克服できる可能性が高まります。
「食べさせる」から「一緒に食べてみる」へ。料理を通じた親子のコミュニケーションが、トマト嫌い解消の第一歩になります。
④彩りやキャラ弁で楽しく食べられる工夫
子どもは「味」だけでなく「見た目」や「雰囲気」でも食欲が変わります。トマトの赤い色は料理に彩りを加えやすいので、上手に使うと子どもの気分を盛り上げられます。
- ミニトマトを星型やハート型にカットしてお弁当に入れる
- キャラ弁のパーツに使って「楽しいごはん」にする
- 他の野菜とカラフルに盛り付けて視覚的に食欲をアップ
「嫌いなトマト」から「見た目がかわいいから食べたい!」に気持ちを変えていける工夫です。
⑤少しずつ慣れさせる工夫も大切
一度にたくさん食べさせようとせず、ほんのひと口から挑戦するのもポイントです。食卓に並べ続けることで「トマトがあるのは当たり前」という雰囲気をつくり、徐々に慣れさせるのが効果的。無理強いせず、楽しい気持ちで「食べられた!」を積み重ねていきましょう。
親子で楽しめる!簡単トマトレシピ3選
1.トマトと卵のふんわりスープ(5〜7分・鍋1つ)

材料(2人分)
- トマト 中2個(約300g)※ミニトマトなら10〜12個でも可
- 卵 2個
- 水 400ml
- 鶏ガラスープの素(またはコンソメ) 小さじ1
- しょうゆ 小さじ1/2(風味づけ)
- 片栗粉 小さじ1(同量の水で溶く/とろみ用・任意)
- ごま油 少々(香りづけ)
- 砂糖 ひとつまみ(酸味が強いときだけ)
作り方
- トマトは粗みじん(皮が気になる子は湯むきor包丁で薄くそぎ取る)。卵は溶きほぐす。
- 鍋に水・スープの素・トマトを入れて2〜3分煮る。酸味が強ければ砂糖ひとつまみ。
- 水溶き片栗粉を回し入れて軽くとろみをつける(飲みやすくなり、具も沈みにくい)。
- 弱火にして溶き卵を細く流し入れ、ふんわり固まったらしょうゆ・ごま油で仕上げ。
狙い:加熱で酸味がやわらぎ、卵のコクでまろやか。ゼリー部分の食感が苦手な子にも◎
- コツ/代替案
- とろみは「飲みやすさUP&やけど対策」にも◎。
- にんじんのすりおろしを大さじ1〜2加えると自然な甘みで食べやすい。
- 卵アレルギーの場合:豆腐(角切り)に置き換えOK。
- 子どものお手伝いポイント
- 卵を割る・溶く、仕上げのごま油を「1滴たらす」担当に。
- 保存:冷蔵2日(再加熱は弱火で。卵が固くならないよう注意)
2.野菜嫌いでも食べやすい「基本の甘口トマトソース」(作り置き・活用自在)

材料(約4〜5食分)
- トマト缶(カット)400g ※生トマトなら正味500g
- 玉ねぎ 1/2個(みじん切り)
- にんじん 1/3本(すりおろし)
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 小さじ1/3〜1/2(味見しながら)
- 砂糖 小さじ1(酸味調整。完熟なら省略可)
- にんにく 1/2片(みじん/苦手なら省略)
- ローリエ 1枚(あれば)
作り方
- 鍋にオリーブオイルを熱し、弱〜中火で玉ねぎを甘みが出るまで炒める。
- にんにく→にんじんを加え、さっと炒めたらトマト・ローリエ・塩を入れる。
- ふつふつ弱火で15分ほど煮る。酸味が立つなら砂糖で微調整。
- 子どもが“粒”を嫌がる場合はブレンダーでなめらかに。ローリエは取り出してから回す。
狙い:ピューレ状で“トマト感”をマイルドに。パスタ・ごはん・オムレツ・ピザトーストなど用途無限。
- 活用アイデア
- パスタ:ゆで上がりに和えるだけ。粉チーズや牛乳少量でさらにマイルド。
- ケチャップライス/オムライス:温かいご飯に混ぜるだけでもOK。
- 肉だんごのソース:ゆでた鶏団子やハンバーグにかけると“トマト感”が気になりにくい。
- ピザトースト:食パンに塗ってチーズをのせ、トースターへ。
- 子どものお手伝いポイント
- 仕上げの味見担当、「もうちょっと甘く?」など一言コメントをもらうと主体性UP。
- パンに塗る、ゆでパスタに和える、粉チーズを振るなど“最後の一手”を任せる。
- 保存:冷蔵3〜4日/冷凍3週間(小分け冷凍がおすすめ)
3.トマトジュースでつくる“炊かない”ケチャップライス(5〜8分・フライパン)

材料(2人分)
- 温かいご飯 400g
- 無塩トマトジュース 200ml(食塩入りの場合は塩を控える)
- ツナ缶 小1缶(またはコーン 50g、ウインナー 2本 など好みで)
- 玉ねぎ 1/4個(みじん切り/省略可)
- バター 5g(またはオリーブオイル大さじ1)
- ケチャップ 大さじ1〜1.5(香りづけ)
- 塩・こしょう 少々
- しょうゆ 小さじ1/2(隠し味)
作り方
- フライパンに油(またはバター)を入れ、玉ねぎを軽く炒める。ツナやコーンも投入。
- トマトジュースを加え、中火で1〜2分“軽く”煮て水分を少し飛ばす。
- ご飯を加えて切るように混ぜ、ケチャップ・塩こしょう・しょうゆで調整。
- 仕上げにバターをひとかけ落としてコクをプラス(乳不使用ならオリーブオイルで)。
狙い:ジュースで酸味マイルド&時短。おにぎりやオムライスにも展開OK。
- アレンジ/展開
- オムライス:上から薄焼き卵をのせるだけ。
- おにぎり:ラップで握って星・ハートの型で抜くと“食べたい”に変わる。
- チーズのせ:耐熱皿に入れてチーズをのせ、トースターでこんがり。
- 子どものお手伝いポイント
- コーンを入れる、混ぜる、型抜きする。完成の「振りかけ役(粉チーズ・パセリ)」も◎。
- 保存:当日中推奨(おにぎりにして冷ましてからラップ→冷蔵1日)
共通の“食べやすくする”小ワザ
- 酸味対策:加熱時間をやや長めに/砂糖ひとつまみ/牛乳・豆乳を少量。
- 食感対策:皮は湯むき、ブレンダーでなめらかに、裏ごしで“粒ゼロ”。
- 習慣化:まずは“一口サイズ”から。食卓に頻度高めで登場させ、成功体験を積む。
※1歳未満にははちみつNG。
アレルギーの可能性がある場合や医師の指示がある場合は食材の置き換え・除去を行ってください。
まとめ

子どもがトマトを嫌いなのは珍しいことではありません。酸味や食感の違和感から「食べたくない」と感じてしまうのは自然なことです。しかし、トマトにはリコピンやビタミンC、食物繊維など、成長期に欠かせない栄養がたっぷり含まれています。だからこそ、親としては食卓に上手に取り入れていきたい食材です。
今回ご紹介したスープ・ソース・ジュースを使ったレシピなら、酸味や食感を和らげて自然に食べやすくできます。さらに、調理の一部を子どもに手伝ってもらえば、「嫌いなトマト」から「自分が作ったから食べてみよう」という気持ちに変わるきっかけにもなります。
無理に食べさせる必要はありません。まずは一口から、楽しい体験とともに少しずつ慣れさせることが、トマト嫌いを克服する一番の近道です。ぜひ今日から、親子で楽しみながらトマトを食卓に取り入れてみてください😊

