おにぎり屋さんの絵本秘話⑤|『ごちそう』とは何か

こんにちは!村田おにぎりです!

先日は久しぶりに徳島県内のマルシェに出店してきました!寒い中での出店で凍えましたが、おにぎりを買いに来てくださった皆さんのおかげで、なんとか耐え忍ぶことができました😊
皆さんありがとうございます!

そしてまた有難いことに「絵本の進捗具合はどう?」と何人かの方に声をかけてもらいました。
気にかけてくださってることがたいへん嬉しかったです😁

さて、今回は絵本のキーワードとなる『ごちそう』について語りたいと思います。

僕が思う『ごちそう』とはいったい何なのか。
過去の実体験を踏まえてお伝えしていきます🍙

目次

大学生の頃の村田おにぎり

僕は大学生の頃から1人でふらっと出かけるのが好きでした。
同じサークルの仲良い友達の中にも冒険好きの男子たちが多く、僕も彼らに感化されていつしか一人旅をよくするようになっていました。

そんななか、大学4回生だった僕は思いつきます。

「ヒッチハイクで日本を旅したい!」

当時は夏休み。学校に行く必要もなく、まるまる1ヶ月も時間があったので、思い切ってヒッチハイク旅をすることにしました。

住んでた場所は島根県だったので、北海道を目指して進むことに👍

北海道を選んだ理由は「行ったことがないから」「おいしそうなものがいっぱいあるから」

目的は「おいしいごちそうをいっぱい食べたいから」でした。

北海道で美食三昧

たくさんの人の優しさに助けられ、無事に北海道まで到着した私。

念願だった初めての北海道で、これまで食べたことのなかったおいしいご飯にありつきます。

ホタテ、イカの踊り食い、夕張メロン、旭川ラーメン、札幌みそラーメン、スープカレー、ジンギスカン、ウニ丼、イクラ丼、『ラッキーピエロ』の巨大バーガー。

北海道のすべてを食べ尽くす勢いで、毎日毎日おいしいものを食べ続けました。


北海道以外でも、ヒッチハイクの道中でたくさんのおいしいものを食べた僕は、大満足で島根県への帰路につきました。


帰り道に出会った老人夫婦

帰り道、秋田県での話です。

雨の中、拾ってくれる車を待っていると、1人の女性が停車してくれました。

「こんな雨の中ヒッチハイクしてたら風邪ひくよ!」
「今日はうちのじいちゃんばあちゃんちに泊まっていきな」

その女性は、自分のご両親が住む一軒家に案内してくれました。


そのご家庭で僕は夕食もいただくことになりました。
無口なお爺さんと、明るくて優しいおばあさん。

食卓に並んだのは、特段煌びやかではなく、インスタ映えもしない、ごく普通の家庭料理でした。
無口で頑固なお爺さんが育てた野菜たちを、お婆さんが時間をかけて調理してくれたものです。


(人の手料理食べるの久しぶりだなぁ)なんて思いながらパクッと一口目をいただきました。

するとなぜだか、僕はこの料理を食べた瞬間、涙がこぼれそうになりました。

特別変わった料理ではありません。変わった味付けでもないです。

でもたしかに、北海道やヒッチハイク道中で食べたどんなものよりも美味しかったのです。

心の奥から満たされていく感覚がありました。

そのとき僕は気づきました
”どんなおいしいごはんも、人が時間をかけて作った手料理には叶わない”のだと。


こぼれそうになる涙を堪えながら「おいしいです」と伝えると、
無口で表情の固かったお爺さんが「そうか」とほころんだ笑顔を見せてくれました。

今でもその表情は忘れられませんし、いま思い出しても泣きそうになります。

方言の訛りがきつくて、ときどき何を言ってるのかわかりませんでしたが、そんな時間も楽しみながら、和やかな雰囲気でお食事をすることができました。

いまでも感謝しています。

次の日朝ご飯まで用意してくれました

『ごちそう』とは立派な料理のことではない

絵本の話に戻ります。

この絵本は、主人公のネコが「おいしいごちそうが食べたい」というシーンから始まります。

そして、仲間たちとおにぎり作りを通して、おにぎりというシンプルな食べ物もみんなで作って食べることでご馳走になるんだと気づいていく物語です。

作っていてまさに、今回ご紹介した僕のストーリーに重なる部分があるなと感じました。


世の中にはたくさんのおいしいもので溢れています。

それは高級レストランのコース料理かもしれません。
A5ランクのステーキかもしれません。
予約の取れないお寿司屋さんかもしれません。

しかし、今日私たちが食べた何気ない手料理、家庭料理がすでに私たちにとっての『ごちそう』なのです。
それは、世界中でここでしか食べられない、感じることのできない、『ごちそう』なのです。

過去の私がそう感じたように、子どもたちにも”温かいご飯”のぬくもりを感じてほしい。

それはこれから先も必ず心に残っていくものだから。

今回の絵本はそういう作品になるのです。

だからぜひ完成を楽しみに、応援していただけると嬉しいです。

支えてくれる皆さん
いつもありがとうございます。

村田おにぎり
おにぎり屋店主
Murata Onigiri Stand.店主
ふらふらと居場所の定まらない生き方をしています。
食べること・書くこと・楽しいこと大好き

元小学校教員
おにぎりを通して”食べる楽しさ”を共有していきたい

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