オーガニックって何が違うの？無農薬・有機の違いと、家族の健康にうれしい効果

2024年6月29日2025年7月10日

こんにちは！健康を追い求めるおにぎり屋のHiroです。

最近では街中で「オーガニック野菜」を見かける機会も増えてきましたね。

でも、「オーガニック」「無農薬」「有機」など、似たような言葉がたくさんあって正直よく分からない…。
何が違うの？どれを選べばいいの？と戸惑ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、オーガニック野菜と他の自然派野菜との違いをわかりやすく解説しつつ、健康にどんなメリットがあるのかを丁寧にお伝えします。

この記事を読めば、オーガニック野菜の知識と選び方を身につけられるはずです！

オーガニック野菜・無農薬野菜・有機野菜の違いとは？

オーガニック野菜とは？（＝有機JAS認証つき野菜）

「オーガニック野菜」とは、農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を活かして育てられた野菜のことを指しています。

日本では「有機JASマーク」がついているものだけが、正式に「オーガニック」と名乗れます。

具体的には…

過去2年以上、農薬や化学肥料を使っていない土壌で栽培
遺伝子組み換え原料を使っていない
添加物や合成保存料を使わない

などの厳しい基準を満たしています。

参照：農林水産省

これらの農業は自然の仕組みや多様な生態系を活かして行われるため、農作物の安全性を高めるだけでなく地球環境を健全に保つことにも役立つとされています。

無農薬野菜とは？（法律上の定義はナシ）

一方で「無農薬野菜」は、農薬を使用せずに育てた野菜を指しますが、明確な認証制度はありません。

もし仮に、昨年は農薬を使用して野菜を作ったけど、今年は使ってないよ！という場合も「農薬不使用」と書かれる場合もあります。
※その場合、土壌に昨年の農薬が残っている可能性があります。

「無農薬野菜」という呼び名は土壌にも全く農薬が残っていない状態で栽培されていると消費者に誤解を与えてしまうかもしれません。
そのため、農林水産省は「特別栽培農産物」と呼ぶことを推奨していますが、これだと消費者になんのことか伝わりづらいので「無農薬野菜」と呼ばれるのが一般的です。

最近では「栽培期間中、農薬不使用」と記載されていることが多いです。
購入する際には、信頼できる販売元かどうかがポイントになりますね🙂

有機野菜とは？オーガニック野菜とほぼ同義

有機野菜は、農林水産省が定めた「有機JAS規格」に適合した野菜のことです。

つまり、オーガニック野菜とほぼ同じ意味で使われています。
「オーガニック野菜＝有機野菜」というわけですね。

以前は有機肥料として家畜の排泄物や生ごみ堆肥を使用しているものを「オーガニック野菜」と呼んでいました。
現在では有機野菜に使用される有機肥料も使われるようになったため、有機野菜とオーガニック野菜はほぼ同じ条件のものとして扱われています。

特定の農薬や化学肥料などの無機質肥料を使っていないのが特徴で、自然の力を生かしながら、環境にやさしい手法で栽培されている野菜といえます。

しかし、JASが栽培に使用しても問題ないと認定した農薬や化学肥料は使用できるため、有機野菜だからといって全く農薬を使っていないとは限らないので、そこは注意が必要です。

オーガニック野菜が健康にもたらす3つのメリット

オーガニック野菜や有機野菜は、安全性が高いのもメリットですが、他にも良い点があります。
以下では、栄養素・味・環境にやさしいという3点のメリットについてご紹介します。

栄養素が豊富

オーガニック野菜には、市販の野菜と比較して次のようなメリットが挙げられます。

ビタミンCや抗酸化物質が多い
オーガニック野菜は、農薬に頼らずに育てられることで、害虫や病気から自分を守ために抗酸化物質を多く作り出します。
そのため、ビタミンCの含有量は通常の野菜の1.2～2倍、抗酸化物質は18～69％増！
ファイトケミカルやサルベストロールが豊富
そして、オーガニック野菜が、害虫や病気のストレスから自らを守るためのファイトケミカル（植物性化学成分）やサルベストロールと呼ばれる成分が多く生成されます。
これらは健康維持や老化防止、がん予防などへの効果が期待されています。
皮まで安心して食べられる
農薬を使わないため、皮ごと食べられ、無駄なく栄養素を摂取できるという利点もあります。

栄養価の違いは野菜の種類や栽培条件、収穫時期などによっても変動します。
そのため、全ての有機野菜が必ずしも一般野菜より栄養価が高いとは限らないという指摘もあります。

味が良い

個人差はありますが、市販の野菜に比べてオーガニック野菜の方が味がいいという意見もあります。

味が濃い・甘みや香りが強いと感じる人が多い
実際に食べ比べを行ったケースでは、「有機野菜の方が野菜本来の味が濃厚」「甘みや香り、うまみが強い」と感じる人が多いという報告があります。
特にニンジンや大葉、春菊などでその傾向が顕著なようです！
参照：https://mikawa.farm/shizen-saibai-yasai-aji-eiyou/
土壌や栽培環境が味に影響
有機栽培は土壌の微生物や養分循環を重視するため、結果的に野菜本来の味や風味が引き出されやすいという意見もあります。

一方で、「有機野菜だから必ず美味しい」という科学的根拠はありません。
栽培方法や土壌、収穫時期、品種、鮮度などさまざまな要因が味に影響します。

環境に優しい

オーガニックと聞くと、「環境にやさしい」というイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。
実際にそういったメリットがあります。

化学肥料や農薬を使わないため、水質汚染や土壌劣化を防ぐ
オーガニック野菜は、化学肥料や農薬の使用を避けて栽培するため、土壌や地下水、河川の汚染リスクを大幅に低減します。
生物多様性の維持と生態系の保護
またオーガニック野菜の栽培法には、天敵や微生物の働きを活用する農法などがあります。
これにより、益虫や野生動物などが生息しやすい環境が保たれます。
持続可能な農業の実現
これらの方法によって、有機農法は資源のリサイクルや自然循環を重視し、長期的に持続可能な農業と環境保護を両立できます。これからの時代には特に大切なポイントですね！

生協の宅配コープ自然派

どんな人におすすめ？オーガニック野菜が合う人の特徴

オーガニック野菜は、以下のような人におすすめです！

食の安全性を重視する人
「農薬や化学肥料を使っていないことに安心感がある」「身体に余分なものを入れたくない」という人に人気があります。
特に小さな子どもがいる家庭や、妊娠中・授乳中の女性など、家族の健康を守りたい人に選ばれています。
健康志向・栄養価を重視する人
オーガニック野菜は旬に合わせて栽培されるため、一般的に栄養価が高く、効率的にビタミンやミネラルを摂取したい方に適しています。
環境や社会への配慮をしたい人
化学肥料や農薬を使わず、環境負荷が少ない農法を応援したい、持続可能な社会づくりに貢献したいという意識の高い方にもおすすめです。
味や食感にこだわる人
「野菜本来の味が濃い」「香りや甘みが強い」と感じる人も多く、食の楽しみや美味しさを重視する方にも向いています。
アレルギーや体質に不安がある人
化学成分や添加物に敏感な人、アレルギー体質の人にも選ばれる傾向があります。
新しい食体験や珍しい野菜を楽しみたい人
オーガニック野菜の宅配サービスでは、珍しい品種や旬の野菜に出会えるため、料理好きや食にこだわりたい人にも人気です。