最近読んだ本の一節に、こんな言葉がありました。
「子どもたちは、親のお金で買えるものを欲しがったりはしない。ただ、一緒にいてくれることを望んでいる。」
お金にまつわる書物の一部でしたが、この部分を読んだとき、考えさせられるものがありました。
そして、ある光景が頭に浮かんだのです。
話したい子どもと、画面から離れられない大人
おにぎり屋を始めてから、いろんな場所で食事の場を目にするようになりました。
自分がマルシェに出店しているとき、外食をしているとき、人は今日も当たり前にいろんな場所で食事をしています。
あるとき、子どもがご飯をほおばりながら、隣の親に何か話しかけていました。
でもその子の親はずっとスマホを見ています。子どもは諦めず2回、3回と話しかけるけど、「うん」「へー」と返事をして目はスマホに留まったまま。
やがて、その子は黙ってごはんを食べ始めました。
もちろん、その瞬間だけを切り取って語るのはあまりよろしくないと思います。
でも、その子どもの「あきらめた顔」が、しばらく頭に残っていました。
その子の話したかったことは「今日あったこと」なのか、「なんか気になったこと」なのか。
彼がお母さんに伝えたかったことや気持ちは、その後どこへ消えていくのだろう。
忙しすぎる現代
昔に比べて一緒に食べる時間がどんどん減っています。
共働き、習い事、スマホ、ありふれた娯楽。
24時間という限られた1日のなかで、やらないといけないことはたくさんあります。
でもふと立ち止まって見つめてみると「同じ空間にいるけど、一緒にいない」という状況になっていることって、案外多いんじゃないかと思います。
「一緒にいる」というのは、物理的に隣にいることだけじゃなくて、
目を向けること、話を聞くこと、向き合う姿勢のこと。そうやって相手に費やした時間なんじゃないかなと。
母としての視点
イラストを担当してくれているやまみさんの投稿を見ていると、いつも胸があたたかくなります。
やまみさんのイラストには、どこかやさしさがにじんでいます。キャラクターの表情、色づかい、細部のタッチ。見ていると、描いた人の気持ちが伝わってくるような気がする。
SNSを見ていると、子どもとの日常のワンシーンや会話を、イラストと言葉で投稿していることがあります。そのどれもが、ちゃんとその瞬間を見ている人にしか描けないもので。
今回のプロジェクトにも、相当な時間をかけて丁寧に向き合ってくれています。
「仕事も、子どもとの時間も、どちらも本気で。」
その姿を見ていると、ふと思うのです。やまみさんのイラストにやさしさを感じるのは、きっとそういう日々の積み重ねからきているんじゃないかって。
僕には絵が描けません
やまみさんが一生懸命描いてくれている。だから僕は、言葉で精一杯向き合おうと思っています。
僕にできることは、こうやって言葉を届けること。
やまみさんのように、このプロジェクトには、本気で向き合ってくれている人がいます。
支援をしてくださった方もそうです。
時間を使って、想いを込めて、子どもたちのことを考えて。
そういう人たちが、ちゃんと報われる形にしたいと思うのです。
このプロジェクトの価値を、ブログを通じて伝えること。それが今の自分の役割だと思っています。
この絵本が伝えたいのは、「食べる楽しさ」です。そして、「一緒に食べる時間」の大切さ。
難しいことを教えようとしているわけじゃなくて、ただ、子どもたちにそのあたたかさを届けたい。
この絵本が、誰かの食卓で「今日どうだった?」という会話のきっかけになったら、それだけで十分だと思っています。
クラファンまもなくフィナーレ
現在、この絵本のクラウドファンディングが進行中です。残り8日となりました。
押し売りするつもりはまったくありません。ただ、もし読んでいて「いいな」と思ってくれた方がいたら、ページを覗いてみてもらえたら嬉しいです。シェアだけでも、すごく力になります。
あの日、あきらめたように黙って食べ始めた男の子。
そういう子どもたちのそばに、この絵本が届いてほしいと思っています。
すべての食卓に笑顔が溢れますように。
▼おにぎり絵本「ごちそう」応援ページ
https://camp-fire.jp/projects/920608/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show

