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昨日母が「仕事、なくなったわ」と言ってきました。
自営業の父のサポートをしながら、デパートの早朝清掃のアルバイトをしていた母。どうやら清掃の仕事をお掃除ロボットに奪われてしまったようです。
朝5時から8時までの3時間、週5日。毎朝のように朝から出かけていく母の姿を見ていたので、僕としてもやはり残念な気持ちになりました。
「ロボットに変わった」という現実
詳しい内情はわからないですが、3年以上続けてきた仕事が機械に置き換えられたという事実は変わりません。
自分がやっていた仕事がロボットに変わるとなると、「あれ、自分って価値ないのかな」と感じてしまいそうです。
まぁ正直その話を聞いて僕もいたたまれない気持ちになりましたし、毎朝早くに起きて仕事に出かけていく姿を見ていたので、やはり残念です。
ただこういう話は、これからどんどん増えていくんじゃないかと予想しています。
「AIに仕事が奪われる」という話は、ここ数年ずっと言われてきました。でも実感としては、意外とゆっくりだったし、思ったより仕事が奪われている感覚は少なかったのではないでしょうか。ロボット掃除機ができて長いですが、実際に置き換えられたのは今になってです。
ただ、最近は違います。かつてのチャット型AIを凌ぐ、エージェント型AIが登場し始め、「人がロボットに置き換わる世界」が、もうすぐそこまで来ていると感じています。母の話は、それをリアルに見せてくれた出来事でした。
AI時代に残るのは、「この人から買いたい」という気持ち
では、こんな時代に大切なことって何だろうと考えてみる。
よく言われるのは「スナックのママは潰れない」という話。コンビニも安い居酒屋もいくらでもあるけど、スナックのママがいる店は潰れない。なぜなら、みんなが「ママに会いに行く」からです。
ここでは機能やサービスはあまり重要ではなく、その人に会いに行ってるわけです。
僕がやっているおにぎり屋も同じような側面があるのかなと思っています。
機械があれば、綺麗なおにぎりは大量に作れます。保存料を使えば、遠くの店にも置いておけます。効率だけ追えば、そういうやり方はいくらでもあるんです。
でも僕は今日も、1個ずつ作って海苔を巻いて、消しゴムハンコを押してデザインした包装紙に包んでいます。
「効率悪いよなー」と思っていながらも、気持ちを込めてやっています。
なかなか言葉にするのは難しいですが、そういった目には見えないパワーがおにぎりには秘められていると思うし、受け取ってくれる人には届いていると感じています。
AI時代を生き抜くために必要なことは、結局これなんじゃないかなと思っていて、
自分という人間を知ってもらって、「応援したいからおにぎりを買いたい」と思ってくれる人を増やすことが大切なのかなと。
これは媚を売るということではまったくなくて、商品のクオリティは担保したうえで(おいしいおにぎりを作るのは当たり前で)自分の行動を示して応援してもらうことかなと思います。
清掃の仕事を3年続けた母は、まじめで素晴らしいと思います。
ただ、その仕事が「母だからこそ頼みたい」という関係性を生んでいたかというと、そうではなかったかもしれません。そこが、今回の違いだったんじゃないかな。
僕も当然まだまだ未熟だし、もっと成長して、地域に良い影響を与えられる人間になりたいですね。
母も仕事を探さなくてもいいように、自分が仕事を生み出せるくらいの人間になっていきます。それが今の目標のひとつ。
目には見えないけれど、確かにあるもの
一緒に絵本をつくっているやまみさんが「絵には力がある」と言っていました。
おにぎりにも、絵本にも、言葉では説明できない不思議なパワーがあるなと最近つくづく感じています。
たしかに機械があれば、おにぎりは自動で作れます。
生成AIに頼めば、絵は数秒で完成します。そんな時代です。
それでも、一個ずつ握ったおにぎり、一筆一筆に魂が込められた絵、それらに秘められたパワーは、AIには、まだつくれないものだと信じています。
AIが発展していく世界だからこそ、そういう「目に見えないもの」を大切にしながら、自分らしく仕事を続けていきたいと思います。
絵本『ごちそう』クラウドファンディング、本日最終日!
おにぎりへの思いを込めた絵本『ごちそう』のクラウドファンディングが、本日で終了します。
子どもたちに無償で届けたい。その思いで、やまみさんと一緒にここまで走ってきました。
ご支援・シェアだけでも、とても力になります。最後まで応援していただけたら嬉しいです!
▼おにぎり絵本「ごちそう」応援ページ
https://camp-fire.jp/projects/920608/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show

