お米へのこだわり、実はそこまでない…?

こんにちは、村田おにぎりです。

この前のゴジカルでいつも使っているお米の品種について取り上げていただきました。
その効果もあってか、最近お米について人から聞かれることが多くなった気がします。

ただ、僕がお米について抱えてる考え方っていうのは、少し変わっているかもしれません。今日はそんな話を。


使っているお米は「あきさかり」

徳島県では比較的よく食べられているお米ですが、全国的にはそれほどメジャーではありません。
ただ、全国と比較するとその収穫量の筆頭は徳島県なんです!

おにぎり屋を始める時、最初はコシヒカリを使おうかなと思っていました。うちは米穀店(村田商店)なので、コシヒカリはもちろんあきさかりも扱っています。たしか「あきさかりも試してみたら」と言われたのがきっかけで使ってみたところ、歯切れが良くてさっぱりしている印象を受けて、「なんかこっちの方がおいしいかも」と感じました。

ゴジカルの放送後は「あきさかり使ってるんやな」「あきさかりっておいしい?」「うちはコシヒカリ育てよるけど、やわらかいよ」など、いろんな声をいただきました。


実は、お米への”こだわり”はそれほど強くない

おにぎり屋をしていると、お米の品種・炊き方・握り方についてよく聞かれます。

でも正直に言うと、私はお米に対して強烈なこだわりがあるタイプではありません。

お米への愛がすごい農家さんやお米屋さん、特定の品種しか食べられないというお客様——そういう方々の存在はとても素晴らしいと思います。でも私自身は、「お米のことなら何でも聞いてください!」と胸を張って言えるかというと、正直ちょっと微妙なところがあります。

一応、扱っている品種の性質については把握しています。たとえばあきさかりはコシヒカリと比べて含まれる水分量が少なく、吸水率が高めなので、長時間水に浸けすぎるとふやけたり崩れやすくなったりします。こういったことは、日々の経験と知識をリンクさせながら感じていることです。

でも、お米について何でも知っているかと言われれば、それは今のところノーです。


全国を旅して気づいたこと

おにぎり屋を始める前、「日本一の米どころ・新潟県に行って、南魚沼のお米で作ったおにぎりを食べないとおにぎり屋なんてできない」という勝手な使命感に駆られ、軽トラで旅に出ました。

和歌山、愛知、長野、山梨、埼玉、茨城、福島、新潟……各地でたくさんのお米を食べました。

新潟のコシヒカリで作ったおにぎりは、ツヤツヤでもちもちしていて、「これがお米だ!」という感動がありました。本当においしかったです。

でも旅を通じて気づいたのは、どこで食べてもおいしいということでした。

お米にはその土地の自然環境や、農家さんの愛情が込もっています。きれいな水が流れる場所で育ったお米はやっぱりおいしい。そして何より、その土地で取れたお米をその土地で食べるのが一番の贅沢だと感じました。まさに地産地消です。

そして一人ではなく誰かと一緒に食べる時間も、お米をよりおいしくしてくれる。そう実感した旅でした。


どの産地・どの品種が一番とは言えません

だから僕は、徳島でおいしく育ったあきさかりを、おにぎりという形でみなさんに届けることが自分の役割だと思っています。生産者さんと消費者のみなさんをつなぐ存在として。

お米の勉強も続けていきたいと思っています。「究極のお米を極める」という方向ではなく、「このお米にはこんな美味しさがあるよね」「この炊き方が合うかも」と、みんなで一緒に語り合えるような。そんなふうにお米を長く愛していけたらいいなと思っています。

ちなみに一応、お米マイスターの資格を持っています。品種が多くてだいぶ忘れてしまっているので、また勉強し直さないといけませんが(笑)


お米は大好きです!でも「これじゃないとダメ」というこだわりより、どの土地で取れたお米も好き。
それがいまの僕のスタンスです。

みんなで美味しいお米を食べ続けていけたら、それが一番うれしいですね。

村田おにぎり
おにぎり屋店主
Murata Onigiri Stand.
ふらふらと居場所の定まらない生き方をしています。
食べること・書くこと・楽しいこと大好き

元小学校教員
おにぎりを通して”食べる楽しさ”を共有していきたい

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