ミルキークイーンで握ったら、もちもちが止まらなかった話

昨日、友人たちにおにぎりを振る舞う機会があって、間に合わせで握ることになった。

いつものように米を漬けて冷蔵庫で休ませ、おにぎり屋の海苔で巻いて。
ただいつもと一つだけ違ったのは、お米の品種。

今回はミルキークイーンという品種のお米を使ってみた。その所感をメモがてら残しておこうと思う。


偶然生まれた、白いお米

名前だけ聞くと、なんとなくお菓子っぽい響き。気になって調べてみると、これが面白くて。

ミルキークイーンは90年代の研究室で、偶然生まれた品種らしい。コシヒカリを研究用に育てていたところ、ある株だけ性質が違っていて、「あれ、これもちもちしてる」となったのが始まりだとか。突然変異のような形で発見されたお米なんだそう。

研いでいるときから、かなり白さが際立ってる印象。
研ぎ汁がいつも使ってる”アキサカリ”よりずっと白くて、「ミルキークイーンって名前、ぴったりだな」と思うほど。


握ってみたら、やっぱりもちもちだった

炊き上がりは、水分がしっかりある印象。粒は丸みがあって小さめで、ご飯同士がくっつくから握りやすい。アキサカリと同じ水分量で炊いたら絶対びちゃっとすると思ったので、水は少なめで。

おにぎりにした後も、ミルキークイーンはツヤツヤしてた。
アキサカリおにぎりが、さっぱりした秋晴れだとしたら、ミルキークイーンは梅雨の時期の、朝の窓に水滴がついてる感じ。(伝わってるこれ?笑)

食べると、甘みが強い。口に入れると、ふわっとやわらかくまとまっていく感じ。食感は本当に「もちもち」という言葉がそのまま当てはまる。

甘くてもちっとしたお米が好きな方には、ぴったりの品種だと思う。


「外れかも」が、準レギュラーになることがある

ミルキークイーンが偶然の産物だったという話に戻すと、

お米に限らず、おにぎり作りをしていると、失敗かなと思ったことが後から「これでよかった」に変わることがある。

うちの今や準レギュラーのなめたけキムチのおにぎりは、まさにそれ。
試しに市場に出してお客さんの反応を伺ったところ、最初は「これは外れだったな、もう作るのやめよう」と思っていた具だった。

ところが、熱狂的なファンが現れた。「なめたけキムチだけは絶対作ってほしい」「あったら絶対買う」と言ってくれる人で、持っていくと5〜6個まとめて買っていく。その出会いがあって、今では定番になっている。

自分の中で「うーん、どうだろう」と思ったものが、誰かの「これが好き」と出会った瞬間に変わる。ミルキークイーンだって、研究者にとっては想定外の出来事だったはず。それがこうして多くの人に愛されているんだから、お米の世界も、おにぎりの世界も、やっぱり面白い。


まだ知らない品種が、きっとある

ミルキークイーンは冷めても美味しいらしいんだけど、まだ冷めた状態で食べていないので次回確かめてみたい。

お米マイスターの勉強をしてたとき、こうやって品種ごとの特徴をたくさん覚えた。いまとなってはそのほとんどを忘れてしまっているけど。

でもこうして自分で確かめたお米は記憶にも残るもの。さらにこうして記事に起こしてるんだから余計に。
いろんなお米を食べてこうしてメモをストックしておくことで、後々自分にしか書けないお米ノートを完成させられるかもしれない笑

お米、いろんな品種があっておもしろい。どの品種が一番ということはないけど、”お米を楽しむ”という意味でも、品種を学ぶのは楽しい。
また違うお米を食べたときは記録に残していきたい。

村田おにぎり
おにぎり屋店主
Murata Onigiri Stand.
ふらふらと居場所の定まらない生き方をしています。
食べること・書くこと・楽しいこと大好き

元小学校教員
おにぎりを通して”食べる楽しさ”を共有していきたい

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